在、ハワイには28種の爬虫類が生息する。そのうち、ウミヘビ1種とウミガメ5種の計6種の海洋爬虫類は、人間とは関係なく元からハワイに住んでいる在来種である。その他の22種はすべて陸生で、人間によって意図的、または偶然に、ハワイに持ち込まれた外来種である。

ただし、スキンク類とヤモリ類のいくつかは、大昔に何らかの浮遊物に乗って自力でハワイに漂着し、定着した可能性も否定はできないという。もしそうだとしたら、それらはハワイに自然分布する在来種ということになる。そうでない場合は、4~5世紀頃にハワイにやってきたとされる古代ポリネシア人のカヌーに偶然乗り合わせてハワイに上陸したとされている。いずれにせよ、はっきりとしたことはわかっていない。今後の遺伝子分析が待たれているそうだ。

海にすむ爬虫類(6種)

ウミガメ科 Cheloniidae

アオウミガメ

英語名:Pacific Green Sea Turtle
学名:Chelonia mydas agassizii
ハワイの海のシンボルであり、ハワイで最も一般的に見られるウミガメ。カメ全般のことをハワイ語ではホヌ(honu)というが、特に本種のことを指す場合が多い。絶滅危惧種。

アオウミガメ(ハワイ)

アオウミガメ(ホヌ)

アカウミガメ

英語名:Loggerhead Sea Turtle
学名:Caretta caretta
日本周辺の海で生まれたと考えられる個体がまれにハワイに現れるが、ハワイでの産卵は確認されていない。絶滅危惧種。

タイマイ

英語名:Pacific Hawksbill Turtle
学名:Eretmochelys imbricata bissa
ハワイ語ではホヌエア(honuʻea)と呼ぶ。アオウミガメに次いで多いとはいえ、生息数は極めて少ない。絶滅危惧種。

ヒメウミガメ

英語名:Olive Ridley Sea Turtle
学名:Lepidochelys olivacea
ハワイのウミガメのなかでは最も小さい。絶滅危惧種。

オサガメ科 Dermochelyidae

オサガメ

英語名:Pacific Leatherback Sea Turtle
学名:Dermochelys coriacea schlegelii
体長1.5~2.1m、体重315~630kgと、現生するカメ類のなかで最も大きい。絶滅危惧種。

コブラ科 Elapidae(ウミヘビ亜科 Hydrophiinae)

セグロウミヘビ

英語名:Yellow-bellied Sea Snake
学名:Pelamis platura
広い海域に生息するウミヘビ。ハワイには特にエルニーニョの年に多く現れるという。

陸にすむ爬虫類(22種)

アノールトカゲ科 Polychridae

グリーンアノール

英語名:Green Anole
学名:Anolis carolinensis
1950年にホノルル市内のカイムキー地区で最初に見つかった。

グリーンアノール(ハワイ)

グリーンアノール(カウアイ島ポイプーで撮影)

ナイトアノール

英語名:Knight Anole
学名:Anolis equestris equestris

ブラウンアノール

英語名:Brown Anole
学名:Anolis sagrei
ホノルルの住宅街でもっとも多く見られるトカゲ。雄は雌より大型で、鮮やかなオレンジ色の胸垂を持つ。雌は背中に白っぽい線があり、その両側に波型の模様がある。

ブラウンアノール(左:雄、右:雌)

ブラウンアノール(左:雄、右:雌)

イグアナ科 Iguanidae

グリーンイグアナ

英語名:Green Iguana
学名:Iguana iguana

カメレオン科 Chamaeleonidae

ジャクソンカメレオン

英語名:Jackson’s Chameleon
学名:Chamaeleo jacksonii xantholophus

ジャクソンカメレオン(ハワイ)

ジャクソンカメレオン(ホノルル市内で撮影)

スッポン科 Trionychidae

イボクビスッポン

英語名:Wattle-necked Softshell Turtle
学名:Palea steindachneri

スッポン

英語名:Chinese Softshell Turtle
学名:Pelodiscus sinensis

トカゲ科 Scincidae

アズールテイルド・スキンク(和名なし)

英語名:Azure-tailed Skink
学名:Emoia impar

コッパーテイルド・スキンク(和名なし)

英語名:Copper-tailed Skink
学名:Emoia cyanura

スネークアイド・スキンク(和名なし)

英語名:Snake-eyed Skink
学名:Cryptoblepharus poecilopleurus

メタリック・スキンク(和名なし)

英語名:Metallic Skink
学名:Lampropholis delicata
ハワイのスキンク類ではもっとも一般的。1909年に最初にハワイで確認された。いつの頃か輸送船に紛れ込んでハワイに入ってきたと考えられている。

モス・スキンク(和名なし)

英語名:Moth Skink
学名:Lipinia noctua noctua

ヌマガメ科 Emydidae

ミシシッピアカミミガメ

英語名:Red-eared Slider
学名:Trachemys scripta elegans

メクラヘビ科 Typhlopidae

ブラーミニメクラヘビ

英語名:Island Blind Snake
学名:Ramphotyphlops braminus

ヤモリ科 Gekkonidae

インドパシフィック・ゲッコー(和名なし)

英語名:Indo-Pacific Gecko
学名:Hemidactylus garnotii

オガサワラヤモリ

英語名:Mourning Gecko
学名:Lepidodactylus lugubris

オガサワラヤモリ(ハワイ)

オガサワラヤモリの子供(ホノルル市内で撮影)

オレンジスポッテッド・デー・ゲッコー(和名なし)

英語名:Orange-spotted Day Gecko
学名:Phelsuma guimbeaui guimbeaui

オンナダケヤモリ

英語名:Stump-toed Gecko
学名:Gehyra mutilata

キノボリヤモリ

英語名:Tree Gecko
学名:Hemiphyllodactylus typus

トッケイヤモリ

英語名:Tokay Gecko
学名:Gekko gecko

ヒロオヒルヤモリ

英語名:Gold Dust Day Gecko
学名:Phelsuma laticauda laticauda

ヒロオヒルヤモリ(ハワイ、オアフ島)

ヒロオヒルヤモリ(ホノルル市内で撮影)

ホオグロヤモリ

英語名:House Gecko
学名:Hemidactylus frenatus
ハワイのヤモリのなかではもっとも一般的。第二次世界大戦中か戦後にハワイに入ってきたとみられる。

ホオグロヤモリ(ハワイ)

ホオグロヤモリ(ホノルル市内で撮影)

古くからのカマアーイナ

インドパシフィック・ゲッコー、オガサワラヤモリ、オンナダケヤモリ、キノボリヤモリの4種のヤモリ類と、アズールテイルド・スキンク、スネークアイド・スキンク、モス・スキンクの3種のスキンク類は、ジェームス・クック(Captain James Cook、1728–1779)がハワイに到達する1778年以前からすでにハワイに生息していたと考えられている。彼らは、意外に古い時代からのハワイのカマアーイナ(kamaʻāina、在住者)なのだ。

特にヤモリ類(ゲッコー)のいくつかは人の生活に密着していて、家の中や周りの虫を食べてくれる。日本では「家守り」と漢字をあてたりして、一般的には縁起の良い動物とされているのと同じように、ハワイでも、可愛らしいルックスも相まって、ヤモリに対して好意的な人が多い。

﨑津 鮠太郎

参考文献

  • Sean McKeown『A Field Guide to Reptiles and Amphibians in the Hawaiian Islands』Diamond Head Publishing, Inc.(1996年)